ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー
日本ファルコムの名作ドラゴンスレイヤーシリーズの第4弾【ドラゴンスレイヤーⅣ ドラスレファミリー】を勝手にレビュー。
どんなゲーム
プログラマー木屋善夫氏によって制作されたドラゴンスレイヤーシリーズの4作目、MSX2で発売されファミコン、MSX1、ケータイに移植された。
現在はプロジェクトEGGにてダウンロードが可能。
昔ファミコン版ではクリアできんかったな
今はネットの力もあるし頑張れ
ストーリー
その昔、森の片すみに木こりのウォーゼン一家が住んでいました。
ある日ペットのポチがドラゴンの鱗をくわえて帰ってきました!!その昔一家の先祖が地中深くに封印したドラゴンが復活しようとしているのです。
父ゼムンと母メイヤはそれを知ると地下のダンジョンへ向かう支度をしました。
子供たちは「ドラゴンなんかに勝てるわけない」と言いましたが、ゼムンは「大丈夫、ドラゴンスレイヤーがある」と答えました。
ドラゴンスレイヤーはドラゴンを倒すことのできる唯一の魔法の剣、4つの隠されたクラウンによって守られているというのです。
「クラウン探しならボクらでも手伝える」と子供たちも協力し、ウォーゼン一家はドラゴンを倒す旅に向かうのであった。
システム
マップは横スクロール式サイドビュー。
戦闘はダンジョン内にモンスターが縦横無尽に動き回っており、ジャンプと攻撃を駆使して戦うアクションRPG。
上にステータスが表示されており、攻撃をするとマジックを消費する。
敵を倒すと回復アイテムや鍵やお金などを落とす、こちらにダメージが入る毒を落とす事もしばしば。
右の3つの・はアイテムを3つ持つ事ができる。
キャラクター
ゼムン(父)メイヤ(母)ロイアス(兄)リルル(妹)そしてポチ(ペット)の5人のキャラを最初に選択する。家に帰宅すれば次に冒険に出るキャラを選択できる。
5人それぞれに特徴があり、リルルはとてもジャンプ力が高い。
ショップ
ダンジョン内には宿屋とショップがあり、宿屋はライフとマジックの回復と持ち物を選択でき、ショップはアイテムの購入ができます。
ボスバトル
ダンジョンでクラウンを入手するとボスとのバトルが始まります。
ボス戦ではボスの体力ゲージも表示されます。
パスワード
家にいるお婆さんからはパスワードを教えてもらう事ができます。
そしてお爺さんを選択するとパスワード入力になります。
良い所
家族の個性を活かした攻略
先程のリルルのジャンプ力のように、家族にはそれぞれ特徴があり、使用できるアイテムも変わってくるので、その力を活かした攻略が鍵となります。
なので、ある程度ルートが決まってしまうのですが、そこをあえて誰々だけでクリアなど縛りプレイをする方もいるようです。
パズル要素
父のゼムンはグローブを入手すると特定のブロックを移動する事ができます。
このブロック移動にはコツがあり中々複雑なのですが、ゼムンルートではこのグローブを駆使してブロックを動かし、あたかもパズルゲームのような場面が多いです。
かなり頭を使うので自分はめちゃくちゃ苦手ですが、好きな人は面白いと思います。
BGMが良い
昔プレイしたファミコン版と少し異なるところもあるのですが、基本的に一緒でとてもBGMが良いです。
もちろん思い出補正もありますが、それでも少ない音数でこれほど壮大な雰囲気を出せるのはすごいと思います。場面の切り替わりでBGMが変わり、ボスバトルのBGMなど昔のハードにしては曲も多いです。
以前イースをプレイした時にBGMが記憶に残っていましたが、ドラスレファミリーも同じ古代祐三氏が作曲しています。
今回はプロジェクトEGGのドラゴンスレイヤークロニクルでプレイしましたが、このパッケージにはBGMのCDも入っており、数あるゲームから選ばれたのがこのドラスレファミリーでした。
気になる所
落とし穴やブロック
見た目が普通のブロックでも崩れるブロックである事が多々あり、普通にプレイするだけではノーヒントですのでかなり難易度は高いです。
アクションとして敵が強くて難しいというか、ジャンプの加減のような部分で難しいです、一度落っこちてしまったら、なかなか帰ってこれない所もありますので、どこでもセーブが使えない実機などでは自分は諦めていたと思います笑
すぐコケる
自分のジャンプ力より少し高い所からジャンプすると大体コケます、コケッ!というSEとグラフィックはカワイイのですが、地味にライフも消耗するし、しょっちゅうコケるので少しモヤッとします。
毒消えるのを待つ
敵が落とすアイテムに毒がよく落ちるのですが、そんな大きなダメージではないのでもちろん気にせず突破してもいいのですが、それでもあまり取りたくはないです、一定期間放置すると消えるのですが、この待ち時間が地味に長くモヤッとします。
評価
80点
このゲームの魅力は家族の特徴を活かしたダンジョン攻略にあります。
ストーリーなどは説明文以外とくにゲーム中に文章もないので、プレイしている時には感じられませんが、家族の特徴を活かしたダンジョン攻略はよく出来ているなと思いました。
もちろん縛りプレイも可能のようですが、基本的に全員キャラを使用する事にはなると思います。
謎解き要素などはかなり難易度が高いです、ゲーム中にヒントなどは一切なく攻略を見ないでクリアできる人がいるのか?と疑問になるほどです。あとは前にも説明したジャンプのテクニックなどの難易度も高いです。
あとはBGMがとても素晴らしいです、小ボスも4体いるのですが、それぞれにテーマ曲があり、その時にしか聞けないのはもったいないですが、とてもこだわりを感じられます。
最後に
今回は【ドラゴンスレイヤークロニクル】というドラゴンスレイヤーシリーズの初代から風の伝説ザナドゥ2まで収録された作品でプレイしました。
ホントは1から全部クリアしたかったのですが、どれも難易度が非常に高い為まだ攻略できていません。というかザナドゥとロマンシアはクリアできる気がしません。
今、価格は高騰していますが日本のRPGの元祖といわれる貴重な作品がコンプリートされているこのパッケージ版はドラゴンスレイヤーのロゴもカッコいいしファンなら是非持っておきたい一本だと思います。
プロジェクトEGGでは個別でダウンロード版も販売されています。
かつては一家に1本あったであろうファミコン版
駿河屋では今、買取のキャンペーンを行っているようです。