エメラルドドラゴン
元はPC88のゲーム、色んなハードに移植されてきましたが、PCエンジン版がかなり良作との事ですので勝手にレビュー。
ジャンル | RPG | |
機種 | PCエンジン(SUPER CD-ROM2) | |
発売元 | NECホームエレクトロニクス | |
開発元 | アルファ・システム | |
発売日 | 1994年1月28日 | |
定価 | 7,800円 |
どんなゲーム?
PCエンジンSUPER CD-ROM2の性能を活かした、ビジュアル、ボイスが魅力の王道ファンタジー。
ドラゴンカッコいい
残念ながらそんなにドラゴンは出んぞ
ストーリー
その昔、イシュバーン大陸には人間とドラゴンが共存していたが、何者かが呪いをかけドラゴンだけがその地に住めなくなりました。追いやられたドラゴン達は異次元の島ドラグリアという地で静かにくらしていた。
それから2000年の時が経ったある日、ドラグリアに一隻の難破船がたどり着いた。
船には生き残った人間の少女が1人いました。その少女は記憶を失っていたのでタムリンと名付けドラグリアで大切に育てました、そして12年の時が流れタムリンは人間の暮らす世界、イシュバーンに戻る決意をします。
それを知った幼なじみブルードラゴンのアトルシャンは自ら自分の角を折り、危なくなったらこの角を角笛にして吹けば必ず助けに行く、と約束をする。
イシュバーンに戻ったタムリンだったが、イシュバーン大陸のエルバート王国軍と魔軍との戦禍の真っただ中にあった。戦況不利のエルバート王国を見てタムリンはついに角笛を吹く。
角笛の音を聞いたアトルシャンはドラゴンが住めなくなった地イシュバーンに人間の姿に化身してタムリンを助けに行くのであった。
システム
フィールドと街が一体となったマップ。
ランダムエンカウントバトル。
戦闘はタクティカル形式なバトル、キャラの下に表示されている数字が行動力になっており、その数字の0になるまで自由に移動、攻撃できる。
アイテムは持てる数が少ないですが、町に預かり所があり外れた仲間の持ち物もちゃんと預かり所に保管されています。
基本的に主人公のアトルシャンとヒロインのタムリンは固定で、あとのメンバーは入れ替わり立ち代わりするが、最終的に5人のキャラが固定される。
移動は徒歩以外には町の中に馬車屋があり、お金を払うと指定の町まで移動してくれる。
ルーラのようにいつでも移動のできるテレポスタは物語最終あたりでようやく使える。
カジノ
大きな町にはカジノと闘技場があり、カジノではスロットと射的が遊べる。
サブシナリオ
メインシナリオ以外にサブシナリオが3つ用意されており、別に攻略しなくてもクリアに影響はないですが、サブシナリオの時にだけ参加する仲間キャラがいたり強い武器を貰えたりするので、プレイした方が良いですが、発生する時期も限定的ですし、発生条件もストーリー進行とは関係のない所に戻ったりしなくてはならないので発見しづらい。
1つ見落としてしもた
良い所
タクティカルな戦闘が新鮮
戦闘は最初難しそうだと思いましたが、プレイヤーはアトルシャンだけを操作し仲間はみんなオートで戦ってくれるので序盤はわりとサクサク進めます。
あとは魔法もMPという概念はなく、戦闘で気にしなくて良いのはいい所です。
困った時は仲間に相談
相談という機能があり、次の目的地を教えてくれるので迷う事はありません。
そして雑談もしばしばあり、仲間の個性を知る事ができます。
マップ確認やセーブがいつでも可能
機能面が親切で、マップはフィールドでもダンジョンでも見る事が可能。フィールドは地図を貰えば広い範囲見る事ができます。ダンジョンは広いので重宝します。宝箱のありかが分かるのも良いです。
あとは大体いつでもセーブ可能で、移動速度も設定する事ができます。
気になる所
ダンジョンが広すぎて…
マップの時にも言いましたが、とにかくダンジョンが広いです。マップがあるのは救いですが、終盤になればザコも固くなり7体くらい出現する事もよくあり、サクサク進んだ序盤とは違い終盤は1回の戦闘も長くなり正直ちょっと疲れてきました。
メインキャラ以外の成長
レベルアップはメインキャラのアトルシャンとタムリンしかしません。
レベルは比較的上がりやすくて良いのですが、残りのメンツは武器による強化はできますが、成長しないのが少し悲しいです。
レベルも100を超えていきます。
主人公以外操作できない
一応命令という機能はありますが、これは操作できるわけではなく、特定の敵をターゲットできるだけです。
プレイヤーは直殴りしかできないアトルシャンしか操作できません、普段の戦闘ならオートでサクサクでいいですが、ボスなどでは他のキャラを操作して魔法とか使ってみたかったです。
評価
70点
このゲームの魅力はキャラクター達にあると思います。国の王子、レジスタンスのリーダー、冒険の先々で入れ替わり立ち代わりするのですが、途中で命を落とす者も何人かいます。隠し要素的なサブクエストも加えるとかなりの人数のキャラが仲間に入ります。そのキャラを際立たせる相談機能。
ストーリーは王道ファンタジーで、魔王討伐にアイテム集め、ヒロインはいったい何者なのか…最近ではなかなかない?王道RPGもたまには良いと思います。
戦闘システムは最初はホントに楽しかったですが、最終では良さのサクサク感が無くなりかなりダレてきたのが本音です。
難易度の調整は絶妙でそこまで難しくはないですが、さっきも話した通りメインキャラ以外レベルアップしません。それが逆に簡単すぎず、良い難易度になっているのかもです。
そして個人的はBGMがなかなか良かったです。
Amazonレビュー
21年10月3日 時点で21件の評価で☆4.2と、なかなか高評価のようです。
おまけ
所持金が100~199の時にスロットをプレイすると所持金がとんでもなく増加します。