魔導物語1-2-3
ぷよぷよのルーツとして有名な【魔導物語】今回はその中でも初期の作品PC98版の魔導物語1-2-3を勝手にレビュー。
どんなゲーム
最初はMSX2用ディスクマガジン【ディスクステーション SPECIAL クリスマス号】に収録された作品の一つ【魔導物語 EPISODE Ⅱ CARBUNCLE】から始まり、多数の続編が発売されたRPG。1-2-3(いっちょうめにばんちさんごう)はMSX2用ソフトが先に発売された物のグラフィックがリアル志向になった移植版。
1、2、3が収録されてるのはお得感あるなぁ
ストーリー自体短めで全部で1本のゲームくらいやけどな
ストーリー
Ⅰ.主人公のアルル・ナジャ(6歳)は魔導幼稚園の卒業試験に挑む事になる。
試験は塔にある3つの魔導球を持ち帰る事であった。
Ⅱ.16歳になったアルルの前に怪しい魔道士が現れる。
捕まったアルルは脱走を試みるのであった。
Ⅲ.エピソードⅡから3日後、アルルの前に色っぽい女性が現れる。
どうやら勘違いをしているその女性はミノタウロスを呼び出した。慌てて逃げるアルルであったが気づくと迷いの森に迷い込んでいた。
システム
マップは一般的な3DダンジョンRPG。
戦闘は魔法で攻撃、基本1対1のターン制バトル。
ダメージ量やHPに数字はなく文章で判断する。
画面左右にある緑色の玉が全部貯ればレベルアップする。
1では成長やダンジョンの探索で魔法を習得する。
2以降は魔法は最初から全て習得しており、3からはカーバンクルのカーくんも戦闘に参戦してくれる。
ダンジョン内にショップがあり、回復アイテムなどを購入する事ができます。
マップはオートマッピングでいつでも確認可能。
良い所
独特の世界観
バトル中の文章などおかしな所が多々あり笑えます。
ぷよぷよが好きな人、とくに通あたりのキャラが多数登場します。ぷよぷよで登場した時はかなり可愛くなっているので魔導物語と比べると面白いです。
サンプリングボイス
このゲームの大きな特徴はマジカルボイスというシステムで、戦闘中にけっこう喋ります。オフにする事も可能でオフにすると戦闘のスピードは少し上がりますが、絶対にオンにした方が楽しめます。
ダンジョンRPG初心者にオススメ
ダンジョンRPGは難しいイメージがあると思いますが、魔導物語はダンジョンの広さも1階層あたり8×8とコンパクトで、そこまで酷いトラップもなくオートマッピング機能もあるので、初めてダンジョンRPGをプレイしてみたい方にも最適です。
気になる所
数字がなさすぎて…
ファジーパラメーターシステムを導入してるので、ステータスの数値が一切ありません。
自分が今レベル何かすらわかりません、唯一出てくる数字は所持金くらいです。
顔の表情を見て、まだHPあるかな?と判断するしかないです。
自分はこのシステムが魔導物語っぽくて良いなと思いましたが、人によってはモヤッとしてしまうかもしれません。
アイテムの名前の癖がすごい
独特な世界観故、アイテムのネーミングも癖があり、名前を見ただけでは効果がわかりにくい物が多いです。回復アイテムが【らっきょう】【ふくじんづけ】【カレーライス】と回復量が増していきます。
アイテムの解説は説明書や攻略サイトを見ながらプレイをオススメします。
ボタン入力が少し厄介
右→を入力すると決定、左←を入力するとキャンセルになっていて、慣れればメニュー呼び出し以外を片手で操作のできる良いシステムなのですが、慣れない間は無駄にアイテムを使用してしまったり、地味に困る。
評価
80点
このゲームの魅力は独特の世界観にあります。
ファジーパラメーターシステムは好みも分かれそうですが、慣れればそろそろ危ないから回復、まだ戦えると判断できますし、何よりアルルも敵キャラもボイスもあり生き生きとしており見てて楽しいです。
ぷよぷよを知っているとなお楽しめますが、知らない人でもダンジョンRPGをプレイした事のない人にはオススメできます。
ボスはなかなか歯ごたえがあるし、多少ダンジョンにギミックもありますが、コンパクトなマップ、そしてオートマッピングにより迷う事が少なく、詰まればとりあえず行ってない場所をワープで訪れるとなんとかなります。
BGMも階層を進むと変わり、新しい場所に来た感が出ていい演出です。そしてそのBGMもまた良いです。
良作の判定を受けています。
おまけ
PC98版はグロい事でも知られていて、けっこうショッキングな演出もあり、ぷよぷよのゆるい雰囲気とは違い楽しめます。
今回プレイしたのは1-2-3とA・R・Sがセットになった最近のPCでもプレイできる
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