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マリカ ~真実の世界~

サターンの隠れた名作RPGとして名高い?【マリカ~真実の世界~】を勝手にレビュー。

 

画像:駿河屋
 
ジャンル RPG
機種 セガサターン
発売元 ビクターインタラクティブソフトウェア
開発元 フェイクラフト
発売日 1997年6月20日
定価 5,800円
レーティング 18歳以上推奨

 

 

どんなゲーム?

18歳以上推奨でパッケージだけ見ると、一見ギャルゲーっぽいですが、中身はけっこうハードな内容のRPG

 

ギャルゲー楽しみ

知らずにプレイすると火傷するぞ

 

ストーリー

ある日、主人公である神崎まりかが事件に巻き込まれ超能力(サイキ)に目覚める。日本を裏で支配しようとする集団ファクト機関の存在を知ってしまったマリカ。後に仲間になる同じサイキの少女達とファクト機関との戦いを描いたストーリー。

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システム

敵はシンボルエンカウントで近づいたら襲ってくる、場所も固定で足が早い。

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戦闘システムはオーソドックスなコマンドバトル。

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超能力は回復や攻撃、バフ等魔法のような扱い、MPではなくSPを消費する。

また、超能力は特定の技をかけ合わせると合体技が仕様可能。

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装備は武器、防具とアクセが3つ。

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マップ

東京が舞台なので何となく見たことのあるような建物なども存在する。

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サイキ金本あきらの超能力テレポで移動は簡単。

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ブルセラショップが存在し特定の装備は使用済みなら高くで売れる。

今ではNGっぽい仕様ですが、時代ですね。

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良い所

ストーリー世界観がハマる人にはハマる

キャッチコピーは1997年、日本をテロの嵐が襲う!

 

このマリカが発売される2年前には地下鉄サリン事件など実社会でも世紀末の混沌とした空気の中、よくこのキャッチコピーで販売されたなと思います。

確かに人を選ぶストーリーとなかなかの鬱展開ではありますが、自分はこの非現実でありながら、どこかリアリティのあるこの世界観には惹かれる物がありました。

 

女神転生とか好きならハマりそう

 

声優陣が豪華

声優陣も豪華で、あまり詳しくない自分でもどこかで聞いた事のある声だなと思う事がしばしばありました。

主人公、神崎まりかはエヴァのアスカ。

時々ナレーションを挟むのですが、なんか時代を感じる雰囲気でいい感じだなと思っていたらトリビアの泉中江真司氏でした。

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この豪華キャストでマリカの世界観にどんどん引き込まれます。

 

思考で迷わない

1本道ストーリーでどこに行くかは決まっているのですが、わからなくなった時にこの思考コマンドで次にどこへ行くのか表示される為迷いません。これは親切。

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気になる所

ボイス中テキスト表記がない

アニメーションがどアップで臨場感があって良いのですが、ボイス中にテキスト表記がないので、声の小さい喋りは何て言ったかわかりません。

しかしボリュームを大きくしていると戦闘時に「うぉぉぉりゃゃゃゃ!!」と叫ばれてビックリします。

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尚、会話もスキップはありません。

 

信号待ち

これはちょっと衝撃でした。

まぁ、舞台が東京ではあるのでそりゃ信号もあるでしょうが、まさかの信号待ち。それに横断歩道もけっこう存在するのでちょっとストレスです。途中から信号は機能しなくなりますが道路は歩けません。

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戦闘のテンポ

アニメーションは豊富で良いのですが、戦闘は少し長い印象です。

①こちらのモーション

②エフェクト

③敵ダメージ

④敵やられる

この流れが飛ばす事が出来ず、ザコ戦でもすべてこのパターンなので1回の戦闘に時間が掛かります。

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評価

 

75点

※個人の感想です。
 

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やはりストーリーが1番良かったです。

涙を流すような感動的なゲームではありませんが、20年以上前のゲームとは思えない今の時代にプレイしても古いと思わないし展開が気になりました。キャラクターもプレイヤーは3人の少女ですが、敵のファクト機関にも癖の強いキャラが多数存在しアニメーション豊富で感情移入しやすいです。

 

難易度はかなり易しめで、バフの重ねがけもできるしレベルも上がりやすくRPG初心者でアドベンチャーゲームが好きな方にもオススメです。

 

只、やり込み要素が合体超能力を見つける以外特になくバトルシステムよりストーリーに全振りしたような印象です。

 

Amazonレビュー

21年9/21時点で4件の評価で☆4.1と件数は少ないが高い好評のようです。 

 

おまけ

一応18歳以上推奨ゲームなのでちょっとサービスシーンも存在します。

加藤のホルモン吸収はなかなかのトラウマです。

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また制作総指揮の遠藤正二朗氏による本作のシナリオデータと続編となる小説が公開されています。